四時随順

俳句とエッセイ / やまだみのる

  • 無為といふ至福の時間日向ぼこ

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    無為といふ至福の時間日向ぼこ  みのる

    星野富弘さんの詩には不思議な癒やしの力があると思う。私たちは若くして身体的に大きな障害を背負われた星野さんの境遇を知っている。そういう先入観で詩を鑑賞するからだらだろうか。いや、そうではないと思う。

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  • 枯蟷螂睨むまなこはエメラルド

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    枯蟷螂睨むまなこはエメラルド  みのる

    ゴキブリだけはどうしても好きになれないけれど、昆虫類は大好き。

    小学生の頃、蚕を飼って毎日桑の葉を与えて世話をしたり柑橘類の葉に見つけた揚羽蝶の幼虫を育てたりしたのが懐かしい。絶滅を危惧されているゲンゴロウやタガメも健在だった。彼らの生涯はとても短いけれど環境や生存競争と戦いながらその日その日を健気に生きている。こんな小さな命をも神が創造し生かされているのだと思うと命の尊厳を深く深く思う。

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  • 万歳をして黄落を浴びる子ら

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    万歳をして黄落を浴びる子ら  みのる

    いつごろからだったろうか、何となく大人の人付き合いが苦手だと感じるようになった。でも、幼い子供たちは大好き。声をかけるとすぐに反応してくれるしお喋りしていると心の中が浄化されていくようなそんな気持ちがする。そして何よりも子どもたちの好奇心や疑問は素敵なヒントを授けてくれる。

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  • 秀つ枝洩る日矢諸共に黄落す

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    秀つ枝洩る日矢諸共に黄落す  みのる

    キリスト教の教会では今日からアドベント(待降節)といってこの日からクリスマスまでがイエス・キリストの降誕を待ち望む期間となる。キリスト教徒でない人でも、宗教信仰とは全く無関係に、単なる “今日は楽しいクリスマス” 一色になる現象はおかしいという人もいるかもしれないけれど世間ではそんなことを言う方が異常と言われるまでに定着してしまった。

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  • 天降る日に千手を翳す大枯木

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    天降る日に千手を翳す大枯木  みのる

    昨日は、高砂の尾上聖愛教会で毎月開催している落穂句会の納め句会だった。いつもの市ノ池公園へ移動する前にとなりの鹿島神社を訪ねた。ちょうど朔日詣の日にあたり寒い朝だったけれどとても賑わっていた。

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